市内で野球に励んできた女子中学生6人が、所属する軟式野球チーム「三鷹クラブW」(東京都三鷹市)のメンバーとして、8月22日(木)から京都府で開催される「第9回全日本中学女子軟式野球大会」に出場する。
6人は、麻生区・金程中1年の宇井萌菜(もあな)さん(みどり少年野球クラブ)、麻生区・王禅寺中央中2年の草刈夢渚(ゆめな)さん(王禅寺少年野球部)、多摩区・南生田中3年の片桐彩翔(あやか)さん(大作ジャイアンツ)、宮前区・平中学3年の寺瀬愛(まな)さん(おし沼レパード)、麻生区・長沢中2年の横川凛奏(りんか)さん(若葉フレッシュリーブス)、中原区・平間中1年の齋藤芽(め)生(い)さん(上平間第三イーグルス)。※カッコ内は出身チーム
所属する都内の強豪・三鷹クラブWは、7月に東京都軟式野球連盟主催の都女子中学軟式野球大会エリエールトーナメントで優勝。8月に京都府で開かれる全国大会に出場することが決まった。6人はチーム38人のうち25人の大会メンバーに選ばれ、日本一を目指す。
それぞれに役割
都大会、宇井さんは指名打者として活躍。「団結して最後まで諦めず点を取り返すチーム」と逆転勝ちした準決勝を振り返り、「全力プレーで、最後まで一丸となって戦う」と抱負を語る。
草刈さんは代打でのバントや外野の守備固めとして勝負どころでの起用に応えた。「皆、仲が良く、試合を楽しめる」とチームを評し、「優勝を目指すために役割をきっちり果たせるよう頑張る」と意気込む。
片桐さんは代打や左翼手として出場。「バッティングや走塁など、自分の得意なことでチームを支えたい」と抱負を述べる。目標はもちろん、「全国制覇」だ。
2番左翼手の寺瀬さんは「とにかく出塁。元気いっぱい声を出し、チームを盛り上げる」。雨中の都大会決勝は滑るボールや中断にも集中力を切らさず、「チームで一つになって」戦い、自身の適時打で逆転した。「練習を重ね、最後まで諦めない粘り強さが出てきている。3年間の全てを出し切り先輩たちが果たせなかった全国優勝を掴み取る」と述べる。
1番中堅手の横川さんは「足を生かした走塁で点を取る」ことが仕事。「球の見極め」も重要な任務だ。都決勝は同点からの追加点を演出。「勝つために一人一人が意識を持って自分らしい野球ができるチーム。皆、野球への意識が高い」とチーム愛を語る。
齋藤さんは指名打者で出場。リードを広げられた準決勝、「先輩が『まだ終わってないよ、巻き返すよ」と引っ張ってくれた」と振り返り、「誰も諦めていない姿勢と有言実行した先輩が本当にかっこよくて、このチームに入って良かったと思った」と話す。「応援もベンチ内外でも自分ができることは何でも全力で頑張りたい」と意気込みを語る。
川崎で研鑽を積んだ女子たちが、昨年3位の借りを返すべく、全国大会での旋風を誓う。
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