県内の児童福祉施設で生活する子どもたちの野球大会とソフトボール大会が8月5日から7日、サーティーフォー保土ケ谷球場(横浜市)で開かれた。川崎市の3施設の子どもたちが出場し、練習の成果を発揮した。
神奈川県児童福祉文化体育協会の主催で、野球大会は62回目、ソフトボール大会は59回目の開催。同協会は、児童福祉施設で育つ子どもたちの体力づくりや施設同士の交流を目的に、1961年からさまざまなスポーツ行事を創設してきた。
近年は施設の小規模化や子どもたちのライフスタイルの多様化などにより、どの競技も参加チームが減少傾向にあるものの、今年は野球大会に6チーム、ソフトボール大会に7チームが参加。川崎市からは白山愛児園(麻生区)と川崎愛児園(宮前区)が両競技に、新日本学園(中原区)が野球大会に参戦した。
年齢超え団結
川崎愛児園の野球チームは小学1年生から中学1年生の13人で戦った。大会の参加方法には施設職員も交える「交流戦」の選択肢もあったが、話し合いの結果、6月末に「正規戦」への参加を決め、そこから体力づくりやチームワークづくりを進めたという。結果は2戦2敗だったが、松本盛吾コーチは「来年は『楽しい』と思える瞬間を増やしに来よう」と激励。大沢雄一郎監督は「年齢もモチベーションもばらばらの子どもたちがよくここまでまとまった」とメンバーをねぎらった。
同協会の井苅献太会長は「少子化や気候変動などの課題はあるが、施設の子どもたちが輝ける場所を大切にしていきたい」と話していた。
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