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多摩麻生の一輪車クラブ 長所魅せ 全日本の頂点に ペア・団体で優勝

スポーツ

公開:2024年8月30日

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長所魅せ 全日本の頂点に

 8月4日に群馬県で行われた「全日本一輪車競技大会」のペア・グループ演技部門で、多摩区、麻生区内でそれぞれ練習に励むクラブのメンバーが全国の頂点に輝いた。

 一輪車競技は、一輪車に乗りながら、音楽に合わせて回転技やジャンプなどを組み合わせた演技を披露する。大会では技術力や表現力、構成などが審査される。

互いに高め合い

 ペア部門で総合優勝を掴んだのは、高校生以上のクラスに出場した新百合丘一輪車クラブ(麻生区)に所属する棟方翔也さん(21)と山本聖華さん(20)。

 昨年の優勝から連覇のプレッシャーがかかる中、今年は前回の技を土台として生かしつつ、見せ場のタイミングをずらすなど、演技の構成を再考。全ての評価基準で最高値をたたき出した。棟方さんは「互いの良さを前面に押し出し、できることはやりきった」と清々しい表情を見せる。

 多忙な毎日の中で練習の時間はほとんどとれず、本番3日前まで内容を確定できなかったそう。練習で演技の精度に波があったことから当日、棟方さんは強い緊張状態にあったという。山本さんは「顔が青白く見えるくらい緊張していた」と苦笑する。

 ペアを組むのはスケジュールなどの都合から今回で最後。山本さんは「同じレベルの棟方くんと一緒にやることで分かり合えることも多かった」と語り、棟方さんは「これで終わりと思うとアンコールは感動した。ありがとうの思いしかない」と感謝を伝えた。

全員が役割果たし

 グループ部門9人以下のSクラスで優勝を飾ったのは、枡形一輪車クラブ(多摩区)。中学1年生から26歳の社会人までのメンバー7人で臨んだ。フロアを広く使い、スピードを重視した迫力ある演技を披露。一方、一瞬でぴたりと静止するなど、メリハリもあった。練習を動画に撮り、改善点を話し合うなどして、技術力を高めてきた成果が実った。キャプテンを務めた星野成美さん(26)は「全員が役割を果たし、自信を持ち本番で枡形らしい演技ができた」と振り返る。チーム最年少の岩佐ほのさん(枡形中1年)は、他のメンバーに追いつこうと、練習に励んできた。「緊張したが、本番前に上級生が言葉をかけてくれ、集中して演技ができた」と岩佐さんは笑顔を見せた。

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