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衆院選神奈川9区 現新4氏の争いか 10月27日投開票

政治

公開:2024年10月4日

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現新4氏の争いか

 衆議院議員選挙は10月15日公示、27日投開票の日程で実施される方針が示された。神奈川9区(多摩区、麻生区)では、1議席に対して現職2人と新人2人のあわせて4人が立候補の意向を示している。(10月1日起稿)

新区割りで

 「1票の格差」を是正するため2022年12月に区割り改定法が施行され、神奈川9区はこれまでの「多摩区、麻生区、宮前区の一部(神木本町1〜5丁目)」から、「多摩区、麻生区」に変更された。次の衆院選は新たな区割りとなって初めて実施される。9区の9月2日時点の選挙人名簿登録者数と在外登録者数の合計は33万5635人。

 今回、出馬に向けて準備を進めているのは立憲民主党で現職の笠浩史氏(59)、自由民主党で現職の中山展宏氏(56)、日本維新の会で新人の吉田大成氏(54)、日本共産党で新人の赤石博子氏(63)の4氏。現職2人に新人2人が挑む構図となっている。

各氏、政策訴え

 笠氏は21年の衆院選9区で当選。7期目。元文部科学副大臣。「裏金問題で失われた政治に対する国民の信頼を回復するため、自民党一強政治を終わらせ、政権交代が必要」と話す。「人づくりなくして国づくりなし」を信念とし、「意欲があれば誰でも学べる社会にしなければならない」と教育改革を訴える。

 中山氏は21年の衆院選9区で比例復活当選。4期目。元国土交通副大臣。物価や賃金の調和がとれた経済活動のしやすい環境づくり、さまざまな生き方に対応できる教育や社会保障の環境整備、自然災害や安全保障上の脅威への対応の強化を訴える。「命を、生活を、そして日本をしっかり守っていく」と話す。

 吉田氏は松沢成文氏の秘書を経て、1999年から神奈川県議会議員を4期務めた。21年の衆院選では9区から立候補した。税と社会保障改革による現役世代の負担の軽減や、物価高騰への対策に力を入れる。「政治とカネの問題など、国民不在の政治を正すために、国民の目線に立った政治改革を」と訴える。

 赤石氏は雑誌編集者を経て、川崎市議会議員を19年から1期務めた。「30年以上、経済が低迷している中、昨今の物価高騰などで、さらに苦しくなる国民の生活を守りたい」と力を込める。「軍事費を増大させるのではなく、人間が生きていくために欠かせないものにお金を使う政治にしていく」と訴える。

 前回21年10月31日の衆院選では9区から4人が立候補した。小選挙区での9区の投票率は59・47

%で、多摩区(一部宮前区含む)は57・02%、麻生区は62・59%だった。

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