麻生区岡上の田んぼで、川崎市制100周年を祝う「田んぼアート」が9月末から10月にかけて披露された。色合いの異なる2種類の稲穂が実り、浮かび上がった文字は『祝川崎市100th byJA』。JAセレサ川崎が企画し市民らに贈られたこのメッセージに、現地で鑑賞した人から称賛と感嘆の声が聞かれた。
10月12日の収穫日は約130人の親子らが参加。JA職員から稲の刈り方や束ね方、天日で稲を乾燥させる「はさ掛け」などの説明を受け、稲刈りを体験した。親子で参加した柿生在住の多田隼人さん(39)は「息子が自然や昆虫に興味があり稲刈りも体験させたくて」と話し、鎌を手に作業した悠人さん(7)は「コツが掴めてきた」と笑顔を見せた。母娘3世代で参加した地元在住の今岡さんは「昔は登下校の時、田んぼの移り変わりで季節を感じたり農家の人に感謝をしていた。我が子にもお米を食べるだけでなく、農作業にもふれてほしかった」と思いを込めた。
岡上で初めて田んぼアートが行われたのは2011年。東日本大震災で、日本中に深い悲しみと絆の輪が広がる中、田んぼの所有者・山田邦夫さん(71)が、被災地を元気づけようとJAセレサ川崎に田んぼアートを提案。JA側も共感し、「ガンバレ 日本」という文字を、県奨励米の「はるみ」と黒い稲穂が特徴の古代米「緑米」を使って表現した。
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