高齢者が主役のスポーツ・文化の祭典「全国健康福祉祭(ねんりんピック)」が10月19日から22日に鳥取県で行われ、多摩区登戸在住の村松弘衛さん(73)=人物風土記で紹介=が民謡交流大会で最優秀賞に輝いた。
高齢者を中心とする国民の健康保持・増進、社会参加、生きがいの高揚などを目的に行われ、主な参加者は60歳以上。1988年から毎年開催されており、今回で36回目を迎える。主催は厚生労働省、一般財団法人長寿社会開発センター、開催都道府県。今年は川崎市内から19種目115人の選手が派遣された。
川崎市民謡協会の理事長を務める村松さんは、市の代表として今回初めて同祭に出場。地元・岩手県の民謡で、歌い慣れているという『南部牛方節』を披露し、参加者56人の頂点に立った。「自分がこのような賞をいただいてよいのかなという気持ち」と謙遜の言葉を口にする。
緊張はなかったが喉の調子が万全ではなく、不安も残る中で本番を迎えたという村松さん。「不完全な状態だったので自己評価は90点。もう少し高いキーで歌えればなおよかった」と振り返る。
新たな交流も
他種目の川崎市代表選手と現地まで向かい共に観光をしたり、他県の派遣選手と親しくなったりと、大会を通じて新たな交流も生まれたという。村松さんは「鹿児島の代表の方は、三味線を弾きながら歌う独特のスタイルで、ご飯を食べながら民謡の話で盛り上がった。連絡先を交換し写真を送り合う約束もしたので、全国大会などでまた会えれば」と笑顔を見せた。
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