「多摩区安全・安心まちづくり推進協議会」(濃沼健夫会長)は10月から、愛犬と散歩をしながら地域の見守りを行う「わんわんパトロール」を開始した。11月8日に行われた出発式で濃沼会長は「ご協力を得て安全・安心なまちになることを願う」と思いを述べた。
「わんわんパトロール」は、犬の散歩時に飼い主が自主的な防犯・見守り活動を行うことで、犯罪が起こりづらい明るい地域作りを目指すという取り組みだ。貸与されるリード標などのグッズを携帯してパトロールを各自が実施する。具体的には、登下校時の子どもの積極的な見守りや、不審者や犯罪、事故などを見かけた場合の110番通報、火事や救急車が必要な場合の119番通報、困っている人を見かけた場合の多摩区役所危機管理担当への連絡などに協力していく。子どもや高齢者の安全など、可能な範囲で地域の様子を気にかけながら愛犬と散歩してもらう。
同様の取り組みは全国で広がっており、市内では麻生区や川崎区、中原区で行われている。今回多摩区でも実施できないかという要望が昨年12月に区へ寄せられた。主体となる同協議会が警察署や消防署と話し合いを重ね、今年6月に正式に実施することを決定。9月から区のサイトなどで広報を開始した。11月7日時点で53人から申し込みを受けているという。
8日には、取り組みの周知を図り、多摩区役所で出発式を開催。濃沼会長と佐藤直樹多摩区長、多摩警察署の菅健司署長、多摩消防署の佐川勉署長と共に、飼い主5人と愛犬5頭が参加した。7頭の犬を飼っている村山節子さん(75)=登戸新町在住=は「毎日、長時間散歩をしているので、ただ散歩をするだけでなく、何か地域の役に立てれば」との思いから申し込み、「リード標を付けていると興味を持ち話しかけてくれる人も。小まめに地域を見ていきたい」と笑顔を見せた。
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