着付等への貢献で厚生労働大臣功労賞を受賞した 尾崎 弘子さん 区内宮内在住 65歳
着物の魅力を伝え続けて
○…「きもの文化」の振興普及につとめて35年。その功績が認められ厚生労働大臣功労賞を受賞した。「夢みたいなことだけど継続してきたからこそ得られたもの」と喜びをかみしめる。これまでに教室や職業訓練校を創設し、数多くの着付士を育成、国内外に渡って着物の魅力を発信してきた。更に流派の違う同業種や、美容などの異業種と交流を重ね、基準の厳しい国家検定に着付が認定されるよう尽力してきた。「可能性を広げるためには壁を超えたつながりが大切。みんなの願いが叶った」と笑顔をみせる。
○…幼少時代から着物を着こなす母をみて育ったため「自然と着物の機能的な美しさに惹かれていた」。その後、染めやデザイン、着物の歴史などを独学で学び30歳のとき教室を設立。日本で初めてとなる着付士専門の教育課程を作った。「成人式の振袖や既婚女性が着用する留袖など成長に合わせた衣服計画は世界共通で存在している」。伝統と技術に支えられている日本の着物文化。「大切なものは親から子へ子から孫へと伝わるもの」
○…秋田市生まれ。幼少時代は琴と日本舞踊を習っていたが、屋根から雪山にジャンプしたりどろんこになるまで遊んだりと”おてんば娘”だった一面も。「走り回れる姿とエレガントな姿、両方持ち合わせ、衣装によって変わることができるのがなでしこ美人」と笑う。趣味は映画鑑賞。昭和初期の作品を見るのが大好きで「昭和の色はきれい」と仕事にも大きな影響を与えている。「着物は自分の心を写すもの。だからこそ心技体を磨き続ける」
○…川崎市内の小学校で地域の有志メンバーと一緒に紅花染の指導をしたり、市内でエジプトの子どもたちの絵画展を開催するなど地域活動に献身的。「私は川崎っ子。望むことを応援してくれる川崎には長年お世話になってきた。そんな地元のために精一杯恩返ししたい」と微笑む。
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12月13日