防犯栄誉金章を受賞した 徳丸 義照さん 小杉陣屋町在住 78歳
より犯罪の少ない街へ
○…中原防犯指導員連絡会の会員として長く防犯活動を継続してきたことが評価され、警察庁長官及び全国防犯協会連合会会長の連盟により防犯栄誉金章を受章した。「色々なことがあったけど、仲間と一緒に活動してきたから受賞できた。感謝の気持ちでいっぱい」と受賞の感想を話す。昭和49年に入会し、会長職も約10年にわたり務めた。それを支えたのは、ともに苦楽を味わった仲間の存在だったと振り返る。
〇…1期生の募集を知り入会。当時多かった空き巣に危機感を抱き、「地域の犯罪状況を、区民に知ってもらいたかった」という。入会後は精力的に活動を続け、「マイクも青色パトカーもチラシもない時代。当時は『気を付けて下さい』って1件1件訪問して回ったんだよ」と懐かしむ。多い時には1日に130件も訪問した。それでも、「『ごくろうさま』の一声と、情報を伝えることで地域の人に喜んでもらえたことがやりがいになった」と話す。
〇…今年6月に会長職を後任に任せ、現在は顧問として会に携わる。「制服ができて、啓発チラシができて、環境は大分よくなったね」とにっこり。「昔に比べて犯罪の数は減っているけど、振込詐欺など昔では考えられないような犯罪が増えた」と、特に高齢者を狙う犯罪の増加に危機感を抱く。防犯活動を通して今後も警察に協力し、中原区がより犯罪の少ない街、より住みよい街になることを願う。
〇…生まれは浅草。中原区へ引っ越してきて、中原小、中原中へ通った。幼少時代、戦争で中原区を空襲が襲った時には山梨県に疎開していた。疎開先で戦中を過ごし、畑仕事や水汲みなど、日々の生活を通して「辛抱強さ」を身に着けた。現在は妻と長男夫婦、孫3人の7人で暮らす。孫と一緒にいる時間は幸せを感じる。孫が活躍する時代になっても、中原が安心して暮らせる街であるよう、今日も防犯活動に励む。
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4月11日
4月4日