小杉御殿町で発掘調査 江戸初期知る手掛かりに
川崎市教育委員会では、かつて徳川家が利用した小杉御殿があった小杉御殿町1丁目で文化財発掘調査を始めている。「あまり分かっていない江戸時代初期の小杉の様相を知る手掛かりになれば」と話している。
小杉御殿町1丁目は、中原街道整備事業により新ルートが通ることが決定している地。これを受け市教委では、事業を前に発掘調査を行うことにしたという。
今回の調査に先立ち昨年4月に行われた試し掘りでは、江戸時代の用水跡と見られる溝や民家のゴミ捨て場の役目があった廃棄土坑、茶碗や皿などが見つかった。そのため今回、職員や専門業者ら十数人で発掘調査を進めており、3月中旬まで行う予定という。
市教委では「江戸時代初期の小杉周辺の様相は余り分かっていない。現存する地図に載っていないような水田跡や、農具などが見つかればいい」と期待を寄せている。
22日に現地説明会
小杉周辺でこのような発掘調査を行うのは初めて。市教委では「なかなか無い機会。区民の皆さんが住む町の地下に、こうした文化財や遺跡が眠っているということを実際に見て、知ってもらえれば」と話し、区民らを対象に現地説明会を開催する。
日時は2月22日(土)、第1回は午前10時〜10時40分、第2回は午前11時〜11時40分。場所は、中原区小杉御殿町1の918の7他(小杉御殿町遺跡第2地点現場事務所前)。参加無料、申込み不要。歩きやすい服装で、駐車場がないため公共機関を利用のこと。
なお、調査結果は中原街道の歩道などに解説版を設置するなどし、区民や後世に伝えていくことを検討しているとしている。
問い合わせは、川崎市教育委員会文化財課【電話】044・200・3306まで。
|
|
|
|
|
|
11月22日
11月15日