川崎市14年度当初予算案 待機児童対策に重点 一般会計は6,171億円
川崎市は2月10日、2014年度の当初予算案を発表した。一般会計は前年度に比べ187億円増の約6171億円となった。歳出の特徴は、福田紀彦市長が最重要政策に掲げる待機児童対策。保育所の整備による受け入れ枠の拡大と認可外施設の保育補助の増額で、保育事業費は前年度から32億円増の約365億円になる見込み。
全会計規模は前年度から398億円増の約1兆3359億6031万円。特別会計は同93億円減の約4821億円、企業会計は同305億円増の約2366億円を計上した。
一般会計の歳入のうち、市税は約2922億円で、景気の好転による法人市民税や人口増による個人市民税の増で43億円、住宅の新増等による固定資産税の増で31億円など、約78億円の増加を見込む。
歳出では、待機児童対策に重点を置いており、保育事業費が同32億円増の約365億円を計上している。15年4月までに認可保育園を22カ所(約1540人分)新設するほか、高額保育料がネックだった市独自の認可外施設「川崎認定保育園」を利用しやすくするため、保護者を対象とした保育料補助を一律5千円から最大2万円に増額する。ほかにも、幼稚園での長時間預かり保育事業の推進や認定保育園の認可化など、待機児童解消や子育て支援に向けて、予算を重点的に配分している。
16年度に導入を目指している中学校給食関連費用として、実施方法や施設・整備の改修計画策定のための調査費などに4832万円を新たに計上した。
一方、職員の削減や手当の見直しなどで人件費は同10億円の減少、また中高一貫教育校の新設や田島支援学校の再編整備によって教育費も同44億円の減少となった。
予算案は18日開会した市議会に提出され、審議されている。
|
|
|
|
|
|
11月22日
11月15日