NPO法人小杉駅周辺エリアマネジメント主催の防災フェスの一環として、14日、小杉のタワーマンション「パークシティ武蔵小杉ミッドスカイタワー」でステアレース(階段駆け上がりレース)が行われた。
全国の消防署員や団員ら160人が参加。川崎市からも署員14人、団員7人が出場した。消防署員は防火帽や防火衣など20キロの装備をし、団員は装備無しで59階999段の階段を駆け上がった。
レースはとても過酷で、居住者やメディアの立ち入りが許された45階の時点では、ふらつく選手が続出=写真=していたが、居住者の応援の声で最後の力をふり絞ってゴールを目指していた。
優勝は静岡消防局の望月将悟さん(37)で、7分37秒のタイムだった、川崎市消防局からは中原署に勤務する村上丈史さん(31)が8分19秒で5位となり、消防団の部では、中原消防団の松浪健太さん(23)が優勝した。大会を運営した日本警察消防スポーツ連盟の小玉敦司さんは「モニター車で観覧する方がいるなど、注目を浴びた大会となった。過去最大の階段数で選手は厳しかったと思うが、上位のタイムはさすがという記録」と話した。
防災フェスで蝶野さんが心臓マッサージ伝授
市民館をメイン会場に行われた防災フェスは多くの人達で賑わった。参加者らは災害時のトイレや降雨体験車、非常時の食事、防災井戸汲み上げなどの体験を通じて防災意識を高めていた。また、プロレスラーの蝶野正洋さんもゲストで登場し心臓マッサージの指導を行った=写真。NPO法人小杉駅周辺エリアマネジメントの安藤均理事長は、「階段駆け上がりレースと防災フェスのコラボという初めてのイベントで不安もあったが、多くの人が集まってくれて良かったと思う。3月11日の後のイベントということで、防災意識を高める良いきっかけになったのでは」と述べた。
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