市立西丸子小学校(伊東芳男校長)の児童の永久歯の虫歯が10年前と比べ9割減になった。2008年から行われている取組みの成果で、同小の協力で歯科校医が健診の充実と予防指導で児童の意識を高め、学校、家庭を巻き込んだことが奏功した。
同小の永久歯の虫歯の割合は、10年度から17年度までの7年間で2・23%から0・3%まで減少した。昨年度実施した歯科健診では、全校生徒586人のうち、永久歯で見つかった虫歯は8本のみだったという。同校の歯科校医を務める佐藤哲郎さんによると「全国12歳の永久歯の平均虫歯数が一人当たり0・9本(文部科学省の学校保健統計調査)。西丸子小は全校児童の平均虫歯数が一人当たり0・01本となる。一概に比べられないが、驚異的な数字だ」と話す。
同小が取り組んだのは健診回数を増やすことと歯磨きの習慣化だ。佐藤校医の働きかけもあり、同小では約10年前から通常年1回の健診を2回に増やし、歯科校医による授業で歯磨き指導を開始。児童の意識が高まるとともに保護者も歯磨きの習慣化に協力的になったという。また学校では、毎日の給食後に音楽に合わせてみがく「歯みがきタイム」を設け、児童自身も保健委員らが予防歯科を訴えた。この校医、児童、学校、保護者の4者連携の取組が奏功した。昨年10月には、全日本学校歯科保健優良校表彰で奨励賞を受けている。
6年生の女子児童は虫歯予防について「月に1回定期検診に行っている」と話す。また歯磨きに関しても「磨かないと気持ち悪い」と話し、習慣化できている様子を示す。
伊東校長は「4者連携が実った活動。他でも生かせれば」と話す。
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