高津区にある公園のベンチなどに人種差別する落書きが見つかった問題で、その後、川崎市の調査で中原区でも6月7日から18日までに二ヶ領用水付近などで落書きが発見された。他区でも同様の被害が29カ所50件見つかっている(21日時点)。
市によると、6日に高津区の久地円筒分水周辺広場に清掃活動で訪れたボランティアと区職員が、2基のベンチに落書きがあるのを発見し、応急措置としてベンチをブルーシートで覆う対応を行った。7日にも近隣の公園で同様の被害が見つかったことから、8日までに各区職員が市所有の公園を調査したところ中原区内でも多くの落書き被害が発見された。
今回区内で見つかったのは、二ヶ領用水に架かる橋の欄干が多く、中原平和公園、市ノ坪西公園、上小田中北公園など各地に広がる。「朝鮮人こそ反日ヘイト」などの落書きは、文言は少しずつ異なるものの、筆跡は似ているものが多いという。
18日にも、二ヶ領用水竹橋付近でコンクリートベンチ2基に落書きが見つかり、区内は17カ所29件と市内で最も多い。市は21日時点で、区内16件の落書きを消し、残り13件はテープなどで覆っているという。
市は今回の件を人権侵害の事案として法務局に連絡。市担当者は「迅速に対応するためフェイスブックなどで啓発し、継続して広報を進めていく」としている。
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