区内西加瀬にある三菱ふそうトラック・バス(株)第2工場の跡地利用について、川崎市は先月21日、商業や広場の導入など地域課題等に対応した都市機能を誘導するための基本的な考え方を示した。今後の方向性については、現在土地を所有する大和ハウス工業(株)と協議していくとしている。
東京ドーム2個分超となる約10ヘクタールの敷地を有するこの工場跡地。2017年1月に三菱ふそうトラック・バスが大和ハウス工業に売却し、今年3月に引き渡しされる予定となっている。これに先立ち、川崎市が今回示した工場跡地の利用についての考え方は、「産業機能の再配置、商業・健康増進・子育て支援など複合的な都市機能の導入、緑や広場などの創出、地域の交流や回遊性の向上、緊急時の避難場所や物資提供など地域の防災力向上」など。
市の都市計画で「産業高度化エリア」と位置づけるこの跡地。平間駅・元住吉駅から約1キロ圏内にあり、尻手黒川道路や綱島街道も近く、市内各所や東京・横浜へのアクセスに優れる。一方、周辺にはまとまった緑地や公園、スポーツ施設などが無く、狭い道路が多く災害時の広域避難場所がないのが課題とされる。
市は今後、この考え方について周辺町会へ説明を行い、大和ハウス工業と協議しながら、3月までにまちづくりの基本的な考え方の策定をめざすとしている。
大和ハウス工業が商業施設として手掛けた例では、横浜市旭区の「横浜四季の森フォレオ」、八王子市の「イーアス高尾」などがある。物流事業でも、テナント連動型施設など多彩。同社の広報担当は「今後については当社の実績をふまえて検討していきたい」と話す。
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