JR東日本横浜支社は、横須賀線武蔵小杉駅に、ホームからの転落防止を呼びかける「センサー」と、列車の進入を光で示す「スレッドライン」を設置すると発表した。混雑で危険性が増す狭いホームでの安全性を向上させたい考え。
転落防止のためのセンサーは、線路側手前30センチ以内に人などを検知した際に、自動音声で「お下がり下さい」などと呼びかけるもの。設置は今年11月予定。スレッドラインは、列車が到着する際に進行方向へ流れるようにホーム上で光を点滅させ、視覚的に注意喚起を促す。来年3月の設置予定で、いずれも川崎市内のJRでは初の導入となる。
横須賀線武蔵小杉駅はホームの一部が狭く、通勤時間帯などの混雑時は安全性が問題視されていた。特に横浜駅方面の下りホームは大きくカーブしており、停車列車とホームとの隙間が広く、人が線路に転落する事故も発生していたという。JR東日本の広報担当は「お客様に安全に利用してもらうための現段階での対策」と話す。
また、同駅は11月30日から相鉄線が乗り入れ、品川駅方面への「乗り換え客」が増えることも見込まれる。これまで混雑緩和策として自販機やベンチを移動させるなどして対応してきたというが、11月以降の対策については「検討中」としている。
南武線には「ホームドア」
一方、JR南武線武蔵小杉駅にはホームドアが設置されることが、7月22日に川崎市から発表された。2020年度から整備を始め、22年3月に完了予定。同駅はホームの混雑が悪化しており、2018年度の1日平均の乗降者数は26万1504人。市は、乗降者数が多い川崎駅(約42万9000人)、武蔵溝ノ口駅(同17万2000人)、登戸駅(同16万5000人)でも「ホームドアの早期導入を働きかけていく」としている。
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