子どもたちに食事を提供し、地域のつながりを支えようと活動している「かわさきこども食堂ネットワーク」が16日、アサヒグループホールディングス(HD)から寄付された清涼飲料水や食料品などを受け取った。今後、加盟団体に配分され、子どもたちの食事に充てられる。
寄付は、(一社)全国食支援活動協力会が事務局として運営する「こども食堂サポートセンター」が、アサヒグループHDに働きかけ実現。新型コロナウイルスの影響で変化する子どもたちの生活を支援するため、同社から全国13地域に贈られ、神奈川こども食堂・地域食堂ネットワークにも届けられた。川崎市域分として受け取ったのは、カルピスウォーターや味噌汁、スープ、ドレッシングなど約130箱6千食あまり。かわさきこども食堂ネットワーク代表の佐藤由加里さんは「賞味期限が長く、(新型コロナの影響で休止している食堂の)運営を再開してからでも使えるのでありがたい。子どもたちが喜びそうな食品ばかり」と謝意を示した。
企業も協力
配送先の新横浜の倉庫に届けられたのは、ダンボールでおよそ数十箱分。川崎市内へ運送する手段がないことから、同組織は中原区内の企業に協力を依頼。(公社)川崎北法人会の会員4社の代表が、ボランティアでワゴン車2台を出し作業にあたった。(株)SRT警備の岩本太郎代表は「自分も親がいない中で育った。(こども食堂という)素晴らしい取り組みをされているので協力したかった」と話した。
同組織は2018年9月に発足し、18団体23カ所が加盟。無料や低価格で子どもや保護者らに会食の機会を提供している。現在、市内のこども食堂のマップ作成に取り組んでいるが、同組織に加盟していない団体もあるため、佐藤代表は「県や全国の関係機関と連携し、運営する上で必要な情報も提供できる」と参加を呼びかけている。
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