中原消防団(布施行雄団長)に6月1日、大規模災害時などに消防団の活動を支援する「機能別団員」7人が加わった。川崎市では今年4月から機能別団員制度を導入し、実際に入団したのは中原消防団が初めて。
任命されたのは総合建設業「(株)興建」の社員2人、アメリカンフットボールチーム「富士通フロンティアーズ」の選手ら5人の計7人。興建の2人が担う役割は大規模な災害が起きたときの支援活動。救護所などで負傷者手当のサポートに携わる。富士通の5人は、火災予防などのイベントやSNSを活用し、区民に防災意識を高めてもらうための広報活動を行う予定だ。
5日、各職場で任命式が行われ、布施団長から辞令が手渡された。団員となった興建の齊藤一夫さんは「地域の方にもっと消防の活動を知ってもらいたい。そのために役割を果たしたい」と話す。富士通の大久保壮哉さんは「チームのファンは地域の方が多い。団員としての活動に励むと同時に、僕らのチームにも今まで以上に注目してもらえたらうれしい」と決意を語る。
中原消防団の団員は今年6月時点で、217人で定員に対し87・1%と不足している。消防団員は本業と両立して幅広い活動に携わるため、加入をためらうケースもあるという。活動の場が限定される機能別団員の導入により、定員割れが続く消防団の人員不足を補うことも期待されている。布施団長は「機能別が消防団にとって大きな支えになってくれると思う」と話した。
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