大戸神社境内の大戸会館で少林寺拳法を教えている川崎西道院が今年、設立から40年を迎えた。少林寺の「人づくり」の教えを実践しつづけ、これまで大戸小や井田小、下小田中小などの児童らおよそ280人の拳士を育成してきた。
同院は1980年に設立され、現在は7歳から63歳までの35人の拳士が所属。毎週、大戸会館と井田神社の井田共和会館で老若男女が稽古に励む。昨年は、西中原中学校の夜間学級の授業として、日本語が不自由な外国にルーツがある生徒らに少林寺拳法の体験授業を行った。世界大会や全国大会に出場する実力者も輩出しており、今年も大会出場へ意気込んでいたが新型コロナの影響で中止に。せめて地元で拳士たちの勇姿を見てもらいたいと、保護者らに道場を参観してもらう企画を考えている。
3代目道院長の中川貴司さんは「川崎西道院では、年齢に関係なく組手を組む。稽古を通して自信をつけて、誰とでもつながっていける人に成長してほしい。これからも地域に根差して大戸から少林寺拳法の教えを広めてきたい」と話す。
少林寺拳法は、1947年に香川県で始まった日本の武道。「人づくりの行」という教えを掲げ、勝敗ではなく、技術を学び勇気や思いやり、自信と正義感を身につけることを重視。2人組で演武を披露し、その正確さや速さで順位を競う。
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