先月に完成した等々力球場で4日、川崎市内の中学校軟式野球大会(総合体育大会)の準決勝と決勝が行われた。コロナ禍で各大会が中止となる中、最後の夏を迎える3年生球児らの思いを酌み、市が一般利用開始前に舞台を用意。球児たちは球場初となる試合に全力で臨んだ。
改修された等々力球場で初めてプレーしたのは、準決勝まで勝ち上がった市内4中学校の球児たち。今年は感染予防策として移動を控えるため、試合形式を変更し各区の予選を設定。勝ち進んだ8校によるトーナメント戦が組まれ、準決勝と決勝の3試合のみ等々力球場で行われることが決まった。コロナ禍で試合ができなかった球児のために準備を進めてきた市教育委員会の担当者は「3年生の多くは今年最初で最後の試合。応援したい気持ちで舞台を用意した。良い思い出にしてもらえたら嬉しい」と思いを込めた。
試合開始前、アナウンスとともに選手名が電光掲示板に灯されると、内野応援席で見守る保護者から大きな声援が送られた。守備に就いた球児らは人工芝の感触を確かめながら、全力で白球を追った。
小泉主将「皆さんに感謝」
トーナメントを制したのは大師中(川崎区)。準優勝は西中原中、3位は枡形中(多摩区)と御幸中(幸区)。大師中の大塚真一郎主将は「校庭と違ってボールがイレギュラーせず、やりやすかった。マウンドの傾斜も自然で投げやすかった」と振り返り、西中原中の小泉翔太主将は「素晴らしい球場。試合を提供してくれた皆さんに感謝したい」と充実感を漂わせた。
等々力球場では、あす10日に完成記念式典と、東芝対ENEOSの記念試合が予定されている。
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