新城小学校(伊東芳男校長)の5年生149人が11月6日、SDGs(持続可能な開発目標)をテーマに富士通のオンライン授業を体験した。同校では今年度から、キャリア教育の一環としてSDGs学習を導入。参加した児童らは身近でできる取り組みについて考えを巡らせ、自身の暮らしを見つめ直した。
今回のオンライン授業は、新型コロナの影響で中止になった地域企業などの出前授業の代替として実施。中原区役所や富士通、静岡県のベンチャー企業の協力を得て実現した。
「目指す大人像」まで見据えた教育を掲げる同校。児童自らでSDGsの取り組みを考えることは、生き方を見つめることにつながるとして、今年度からキャリア教育の一助としてSDGsを取り入れている。
今回の授業では、SDGsの目標の一つ「気候変動に具体的な対策を」に関係する「省エネ」をテーマに据えた。27日に行った事前学習では、富士通の省エネ対策を学んだ後に、3〜4人のグループに分かれて家庭でできる方法について意見交換。「エアコンを付けるときは上着で温度調節をする」「髪は一旦タオルで乾かした後にドライヤーをする」「テレビはこまめに消す」など、次々とアイデアがあがった。6日にはビデオ会議システムZoomを使い、グループごとにまとめたアイデアを富士通の講師に発表。講師からアドバイスをもらい、児童らは理解を深めていた。
参加した児童は「省エネをするとSDGsの目標達成につながると知った。たくさんアイデアが出たので、家で取り組みたい」と感想を口にした。授業を見守った伊東校長は「今後も日頃の授業や朝会などでSDGsについて学ぶ機会を作っていきたい」と話した。
SDGsとは、2015年に国連加盟国193カ国で採択された30年までの達成を目指す世界共通目標。貧困や自然環境、教育など世界のあらゆる課題に対応した17の目標が定められている。
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