神明神社の八百八橋プロジェクトを中心メンバーの一人として成功させた 本多 克二さん 上小田中在住 76歳
まちに尽くし、歴史継ぐ
○…今春から本格始動した八百八橋プロジェクトがついに形に。300年前の人々の暮らしを支えた橋を、後世に向け目に見える形で保存した。「ほっとした。肩の荷が下りたよう」と安堵する。兄の勧めで氏子崇敬会に入ったのは約1年前。会員歴は浅いながらも、「せっかく取り組むなら良いものにしたい」とリーダーシップを発揮した。「訪れる一人ひとりに八百八橋の歴史を語り継いでもらえたら」
○…上小田中で生まれ育ち76年。大学卒業後は川崎市に入庁し、市内各地で業務に携わって、定年前は地元の中原区役所で勤め上げた。区制25周年の際には区民や町会長と協力し、当時栽培が盛んだったパンジーの区の花制定に尽力。今なお街中に咲き誇る姿に心が和む。「明るく良い町にという思いで関わった。パンジーはじめ色鮮やかに咲いていて嬉しい」と目を細める。思い出は尽きず、約20年前に区を上げてJ1昇格を祝った川崎フロンターレが今や敵なしの姿に感慨を感じる。
○…等々力緑地にあった蓮池でカワセミを見てから野鳥の虜に。30キロの機材を抱えては仲間と各地の山に撮影に向かった。腰を痛めた今は、専ら家の庭に訪れる野鳥を観察。鳥のために池も自作した。「毎年この時期はジョウビタキが来てくれる。探すのが楽しみ」
○…「今まで特に地域活動はしてこなかった」が、八百八橋を通して地元の魅力を再確認し、新たな交友関係も生まれた。「今後も仲間とともに神社を地域の拠点として守り、体が動くうちは地域貢献に努めたい」。50年以上連れ沿う妻とのヨーロッパ世界遺産巡りの再開も待ち遠しい。そのためにも「健康で長生き」が目標。「大病せず生きてこられたことが一番幸せ。これからも健康第一で過ごせれば」
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11月22日
11月15日