意見広告・議会報告
市政報告vol.76 市立川崎・井田・多摩病院で遠隔診療デジタル化の実現を 川崎市議会議員 末永 直
市長選挙にあたり、自民党川崎市議会議員団は先般「提言書」をとりまとめました。「提言5 医療福祉施策【3】病院・診療所等においてもデジタル化を進め、遠隔診療と対面診療の組み合わせによる効果的な医療提供システムの構築に取り組むこと」と明記しました。
コロナ禍にあって、デジタル化に伴う遠隔診療の必要性が課題として注目されています。私は9月24日、決算審査特別委員会、健康福祉分科会で病院局に質問しました。
末永 質問【1】 「令和3年3月中にむけ、国の方で、マイナンバーカードを用いた健康保険のオンライン資格確認の導入を推進してほしい旨の通知が出ましたが、本市の取組状況を伺います」
病院局経営企画室担当課長 答弁【1】「令和2年9月に、総務省からオンライン資格確認の令和3年3月中の運用開始に向け、公立病院に対して導入促進の通知があり、併せてカードリーダーの無償提供と導入費用の一部を補助金として交付することが示されました。川崎病院及び井田病院では、急きょカードリーダーを設置し、総合医療情報システムとの接続のためのシステム改修を行いましたが、3月に入り、国から運用開始を10月まで延期する旨の連絡がありました。今年度は、運用開始に向けて患者への周知等の準備を進めるとともに、薬剤情報等の利用が可能となるよう、システム改修を進めております。なお、多摩病院につきましては、現在、導入に向けて検討を進めています」
末永 質問【2】「 新型コロナウイルス感染症対策にも資する遠隔診療と対面診療の組み合わせによる効果的な医療提供システムの構築等に取り組むことについての見解及び今後の取組を伺います」
病院局経営企画室担当課長 答弁【2】「市立3病院では、新型コロナウイルスの感染拡大を防止する観点から、令和2年度の途中より、遠隔診療のひとつとして、慢性疾患等で定期的に投薬が必要な方を対象に、電話による再診や処方箋の発行を行っているところです。患者が来院せずに受診できる遠隔診療の更なる拡大に向けましては、受診機会の確保や患者の利便性などの観点から重要と認識しておりますが、診断の正確性、個人情報の保護、外来診療体制の見直し、医療費の請求・支払等、課題がありますので、医療ニーズや国の動向も踏まえながら、導入の可能性について検討してまいります」
つまり、【1】川崎病院と井田病院で今月からカードリーダーを用いたオンライン資格確認の運用が開始され、薬剤情報等の利用が可能となる。【2】多摩病院は現在検討中。【3】遠隔診療として、慢性疾患等で定期的に投薬が必要な方を対象に、電話による再診や処方箋の発行を令和2年度から行っている――ことがわかりました。
「(遠隔診療の)導入の可能性について検討する」とのことです。継続して今後の取組を注視してまいります。
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3月14日
3月7日