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公開日:2022.03.18
巌川橋交差点
守れ「カルガモ親子」
飛び出し注意の標識新設
中原区と高津区の区境にある「巌川橋交差点」付近の中原街道沿い(高津区千年688付近)に3月4日、イラストでカルガモの飛び出し注意を喚起する案内標識が立てられた。昨年、カルガモが車にひかれた事故を受けたもの。中原区内で動物の飛び出しを注意喚起する標識の設置は初。
毎年春から夏にかけ、中原街道と交差する江川せせらぎ遊歩道の水辺で「カルガモ親子」の姿が確認される。カルガモが上流から下流方向に移動する際、橋の下には安全に通れるスペースがないため、一度水辺から上がり、歩行者と同様に中原街道(車道)を渡ってしまうという。
こうした場面に遭遇した地域住民らは、危険を顧みず交差点の信号とは関係なくドライバーらに徐行や停止を依頼。カルガモの横断を優先することもあるという。
地域住民らが相談
しかし、昨年5月に同交差点で、カルガモが車にひかれて死んでしまう事故が発生。近隣住民らから、注意喚起についての相談が行政に寄せられたという。
相談を受けた中原区道路公園センターでは「動物が飛び出すおそれあり」という警戒を呼び掛ける案内標識を、交差点付近に新設することを決定。黄色地に動物の絵柄が描かれたひし形の標識。駐車禁止や通行止め等を知らせる「規制標識」とは異なり一定の自由がある「案内標識」のため、市職員が考案した「カルガモ親子」の絵柄が採用されたという。
市街地ではまれ
市街地において、動物の飛び出しを注意喚起する案内標識は珍しく、中原区では初。高津区では国道246号線沿い(津田山陸橋交差点付近)にタヌキの絵柄の標識が設置されている。
同センター関係者は「案内標識が、巌川橋交差点を通行するカルガモや、歩行者の方々の安全向上に寄与すれば」と設置意義を話した。
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