ロシアによるウクライナ侵攻、ミャンマー国軍による市民弾圧が続く中、川崎市内の中高生らが世界平和を訴える企画展が、6月18日から市平和館(木月住吉町33の1)で開催される。生徒らが思いを込めて制作したポスターや手紙、動画など数百点が展示される。
「我々の手は平和を作るためにある、争うためではない」――。反戦などのメッセージを送るのは、市立橘高校(中丸子)など市内外の中高7校の生徒ら。ロシアによるウクライナ侵攻や、ミャンマーで起きている市民弾圧に抗する思いを込めた作品は、絵やイラストを用いたポスターが約60点、手紙や詩など活字形式の作品が約80点、数分にまとめた動画が約20点に上る。生徒39人が参加する市立橘高国際科1年の担任、植村利英子教諭は「ちょうど授業で世界平和について学んでいた時、企画展が行われることを知った。生徒らの純粋な気持ちを発信できる良い機会になると思う」と期待を込める。
同館が今回のテーマで学校と連携して企画するのは初めて。専門調査員の暉峻(てるおか)僚三さんは「ミャンマー、ウクライナともに、国の軍隊の矛先が人間に向けられている状況に対し、中高生がどんなメッセージを出せるのか。若い世代を含め多くの方に感じ取ってもらい、身近な平和を考える機会にもしてもらえたら」と話す。
企画展では、来場者から平和へのメッセージを募るコーナーも設置。趣旨に合った内容については、会場内のボードに掲示する予定という。
期間は6月18日(土)から7月18日(月)まで(休館日除く)。午前9時から午後5時まで、入場無料。問合せは同館【電話】044・433・0171。
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