川崎市は、文化芸術を生かしたまちづくりの新たな取り組み「アート・フォー・オール」を9月から始める。文化芸術振興の一環として、誰もがアートに触れ参加できるまちづくりを目指す。市民から推進モデル事業を公募し、上限100万円とする助成金を交付し支援する。
市はこれまで「音楽のまち」や「映像のまち」といった事業を進め、最近では東京五輪を契機に「パラアート」にも力を入れ、文化芸術のまちづくりを行ってきた。
「アート・フォー・オール」は、そうした芸術文化振興の新たな取り組み。担当する市市民文化振興室によると、街なかで活動が行われ、市民が身近にアートに触れ、感じ、体験できるまちを目指すという。
市が成功例として挙げたのは、4月にJR川崎駅北口通路で行われた「saoriプロジェクト」。布廃材で反物を織り、延べ約180mもの反物を飾り付けたアートイベントで、多くの注目を集めた。「ホールや劇場に行って見るのではなく、生活の中にアートを普及していきたい。また公共や民間施設の活用も図りたい」と担当者は意気込みを語る。
地域密着の取組
市はこの事業を通じて、新たな価値や多様性を見出したい考えだ。その力として期待するのは市民参加。7月2日には、推進モデル事業の説明会を中原区内で開き、ダンスや絵画といった団体から、約30人が参加。説明会では、事業趣旨に加え、助成金やネット上で資金を募るクラウドファンデングの紹介、交流会も行った。
説明会に参加したコスギアート ラ・ファブリカ代表の横井史恵さんは「ワクワクする取り組み。地域密着型で多くの市民が参加できることは素晴らしいと思う」と期待を口にする。
推進モデル事業は、7月22日(金)まで募集している。内容などの詳細は市ホームページを参照。
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