中原区は2000年12月に封印した「なかはら世紀越え記念カプセル」の収容品のうち、小中高生約2千人分のメッセージが劣化し判読できない状態だと発表した。
区制50周年記念イベントで開封されることになっていた同カプセル。準備のため、区の職員が内部の状況を確認して分かった。同カプセルは球状のアルミ製で、区役所正面に地上から見える状態で設置されている。外部の寒暖差による影響を受け、紙資料については結露により劣化したと見られる。
担当者によると地中に埋めるタイプは掘り出すときに場所を判別できない可能性もあったため、地上で保存するタイプにしたという。封印の際には保存用ガスを注入する対策をしたが、現在は依頼した業者も廃業しメンテナンスをしてこなかった。収容品は紙のメッセージのほか、区民から寄せられた当時流行した音楽CD、厚底ブーツ、ワープロなど約80点。紙資料以外のものは形をとどめた状態にあることが確認されたという。
対象者へ公開
担当者は「職員もカプセルを開封することを楽しみにしていたので残念。協力いただいた方々にはメッセージを返却することができずに申しわけない」と肩を落とす。またカプセルにかかった費用については、資料の保存期間が過ぎているため分かっていないという。収容品は対象者に向けて10月23、24日に公開する。詳細は区のウェブサイトで。
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