鍛えた肉体、自信も手に
○...高校最後となるインターハイ(8月・徳島県)に出場し、砲丸投げで18m74の大会新記録を樹立した。この大舞台に照準を合わせ、狙い通りの自己ベスト。「練習でやってきた感覚を本番でそのまま出せた」とはにかむ。徹底的な基礎トレーニングで鍛えた186センチ、108キロの肉体に加え、精神面も成長。「昨年までは本番で弱さも出ていた。でも高2の秋と今年6月の全国大会を連覇し、結果に表れて気持ちにも余裕があった」。努力に裏打ちされた自信も手にした。
○...中学校で陸上部に入り、種目の柱は短距離走。「100m12秒台の一般的な選手だった」が、中2になり顧問の勧めで試した砲丸投げが周囲の度肝を抜いた。「向いているのかも」と投げ込みを重ね、横浜市の新人大会で2位に。練習するほど数値が上がる競技の魅力に引かれ、今は1日3時間、週6でトレーニング。ベンチプレスで170キロ、スクワットは190キロを持ち上げ、顧問を驚かせる。
○...母の手料理を含め、食事は1日5〜6食。1回で食べる量は2〜3人前というが、「前より減ったかな」と苦笑い。部活帰りに、仲間と地元の飲食店に立ち寄るのも楽しい時間だ。普段抱えているバッグが重すぎるとのツッコミにも、軽々と持ち上げ「無駄な物は一切入っていません」ときっぱり。
○...昨年の東京五輪、英国代表チームの事前キャンプ地となった等々力陸上補助競技場で、投てき会場の設営に協力。もっと広く大きく――との要望に、「そこまで飛ばすのかって刺激を受けました」。高校生活の残りの試合に全力で臨み、卒業後は進学し競技を続けるつもり。「練習を積み重ねた先に見えてくるもの」という五輪への夢を胸に、高みを目指す。
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