地域密着を標榜し、地道なファンサービスをも厭わない川崎フロンターレの姿勢は、サッカーに限らず多くのトップアスリートにも影響を及ぼしている。
昨年行われた東京五輪陸上女子1500メートル代表の卜部蘭さんもそのひとり。卜部さんがフロンターレに興味を持つようになったのは今から5年前の2017年。きっかけの一つは当時入団したタビナス・ジェファーソン選手(現・J2水戸)が、小学校時代に自身の弟のチームメートだった事。またちょうどその頃、神奈川県寄りの都内に拠点を移した事でフロンターレの番組が視聴できるようになり、チームに関心を寄せるようになったのだとか。
2017年といえば、フロンターレ初戴冠の記念イヤーで、以降の躍進ぶりは記憶に新しい。だが卜部さんは試合結果や選手のプレーなどはもちろん、コートを離れての「オフ・ザ・ピッチ」におけるチーム姿勢にも強く惹かれた。サポーターや地元商店街、さらには災害被災地などとの絆を感じさせるフロンターレの活動は、陸上選手として自身の活動の幅を拡げるヒントにも繋がっている様子。「陸上界も(フロンターレから)学ぶことは多いですね」と笑顔をみせる。
陸上の魅力知って
10月29日のホーム最終戦ではチーム全面協力の下、陸上PRイベント「Rick&Joe」を開催し、中心的役割を担う。「陸上とフロンターレ、どちらの楽しさも知ってもらえるイベントにしたい。シンプルに楽しんでもらえれば」と当日を心待ちにしている。
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