川崎市教育委員会が今年4月に発表した「年刊教育調査統計資料(令和3年度)」によると、中原区内の2020年度の私立中学校進学率は過去最高の27・3%に上った。6年連続で上昇しており、市内平均の18・1%を9ポイント以上も上回っている。
同資料によると、20年度に区内の小学校を卒業した児童は2100人。そのうち573人が私立中学校へ進学。中原区では14年度の20・9%から、6年連続で前年よりも伸びている。
私立中学校進学率を区別でみると、中原区に続き、麻生区が21・9%、幸区が19・7%。市全体では児童1万2284人が卒業し2228人が私立中へ進学。その割合は18・1%で、前年17・8%と比べてほぼ横ばいだが、5年前に比べ約2%伸び、上昇傾向にある。
中原区の進学率が高い要因について市教委は、「保護者の教育への関心の高さや、都内にもアクセスしやすく、学生にとっては電車通学などの利便性が高い立地条件などがあるのでは」と分析。
教育への関心高い
区内で進学塾を営む男性は、「ここ数年はコロナ禍で、私立はオンライン授業など教育の持続性に力をいれている。設備などにも関心のある保護者は多い」と分析し、中原区に移り住んでいる若い世代は教育への関心も高いとの見方を示した。
中原区はここ数年で大型マンションの建設が進み、昨年公表された国勢調査では、小杉町2丁目、市ノ坪、井田中ノ町といった地域で人口が増加している。子育て世帯の移住も多く、この傾向は続くとみられる。
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