重い心臓病を患う五十嵐好乃(この)さん(11)が米国で移植手術を受けられるよう、支援者が「このちゃんを救う会」を設立。11月中旬から募金活動を行っている。目標金額は5億4千万円。父・好秀さん(46)=幸区在住=は「ため息の出る金額で申し訳ない気持ちだが、娘は家に帰りたいと毎日治療に励む。諦めたくない。生きるチャンスを頂きたい」と語る。
好乃さんは2020年に風邪のような症状を発症。21年5月に拡張型心筋症と診断され、国立成育医療研究センターへ入院。現在は補助人工心臓EXCORで命をつなぐが、進行性の病気で心臓にもう一つポンプをつける手術が必要になる可能性も。感染症や血栓による脳梗塞のリスクを踏まえ心臓移植を決断した。
好乃さんは現在、母親の瑞美さんの付き添いの下、週2日、通学する御幸小学校のオンライン授業を受ける。明るくて活発、面倒見の良い性格で、「人のために仕事がしたい」と将来は看護師を夢見る。
救う会は好乃さんが通っていたダンス教室や小学校、友人の父母らで発足。同会の舘勇紀代表によると、当初は今年3月頃からの活動を計画したが、移植手術の保証金の判明に時間がかかったという。円安の影響も受け、目標までの道は険しいが「一日も早く渡航させたい」と願う。募金額は12月5日時点で約1億円。同会は金融機関での振込口座も開設、街頭募金も行っていくという。詳細は「このちゃんを救う会」でウェブ検索を。
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