川崎市立学校事務職員の労働組合「学校事務職員労働組合神奈川川崎支部(学労川崎)」は川崎市議会に対し非正規学校事務職員(臨時的任用職員)の無期雇用への転換を求め、2月13日、市議会議会局議事調査部に陳情書を提出した。
臨時的任用職員とはフルタイム勤務で任用(雇用)期間の定めのある公務員のこと。有期雇用でありながら、無期雇用の正規職員と同じ業務を担っている。一方で任用期間は最長で1年と定められており、当事者は毎年12月から3月にかけて、翌年度の任用があるかないかの不安にさいなまれている。民間であれば労働契約法で、有期雇用の労働者の雇用期間が5年を超えた場合、労働者が希望すれば無期雇用に転換されるルールがあるが、同法は公務員には適用されない。
17年間非正規で働いているという50歳の男性は「毎年雇止めの不安の中で働くのはつらい。無期雇用転換は非正規で働く者にとって最大の望み。ぜひ実現して欲しい」と切実に語った。
学労川崎の伊藤拓也書記長によると全国の学校事務職員で同じような状況があり、無期雇用を求める声があるが、陳情書提出のような具体的な行動は「おそらく初めてのこと」という。「現場から問題提起をして広がることで、より良い雇用環境につながってほしい」と願いを込めた。
中原区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|