市内の産業や観光について理解を深め、その魅力を知ってもらおうと川崎市産業観光振興協議会が行う「ようこそ!かわさき検定」。その最年少合格者が、下沼部小学校に通う中谷悠人さん(6年)だ。2020年、当時9歳で最年少受検し見事合格を果たした。
生田緑地や川崎マリエンなど市内各地に家族で遊びに行っていたことをきっかけに「川崎のことをもっと知りたい」と思い、受検したという中谷さん。昨年9月には、合格者のみに案内される「観光ガイド養成講座」を受講。子どもの参加の前例がない中、大人に混ざってマナーや工場の案内の仕方などを学んだ。現在は最年少で工場夜景ナビゲーターになる夢も描く。「都市として発展しながら、多摩川や緑地などの自然もある。さまざまな顔を持っているのが川崎の魅力」と話し「いろんな楽しみ方がある工場夜景を紹介できたら」と思いを語る。
地域活動にも精力的な中谷さん。コロナ禍、観光ガイド養成講座の日程が延期になり「何かできないか」と行きついたのが中原区ソーシャルデザインセンター(SDC)。団体、個人が世代を問わず集まり、地域主体のつながりづくりに取り組むもので、検討会議から参加し、以来毎月1回の定例会に欠かさず出席。「子どもが意見を言える場を」との思いから、今年1月には「子どもSDC」の第1回サミットを企画。同年代の子どもたちに興味を持ってもらおうとプログラミング体験などを行い、楽しみながら多くの意見を集めた。「なかはら宝さがし隊」として、区内の魅力をクイズ形式で知り、SDGsへの学びを深めるプロジェクトも立ち上げ、「かわさきSDGsランド」で出展する予定だ。個人的に取り組んでいるのは、構造物などを自由に作ることができるゲーム「マインクラフト」上で「中原区を再現する」こと。「川崎市全体、工場夜景も作って、世界中の人に知ってもらえたら。仲間も募集中」と笑顔で話した。
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