川崎・横浜で高齢者介護事業を展開するバナナ園グループ(矢野達郎代表)は5月8日、バナナ園武蔵小杉(中原区苅宿)で独自に進める認知症の進行抑制プログラムを公開した。
一つは、地元のトレーニングジム・SP-Bodyと連携して行う、「バナトレ」と題した運動療法。入居者らは、同ジムトレーナーで講師の太田藍さんの掛け声にあわせ、椅子を利用したストレッチや介助を受けながらのつま先立ちなど、日頃の取り組みを披露した。グループ施設の職員が、トレーナーに代わり反復し行っていることもあり、太田さんは「自らの力で立ち上がり、歩行できる場面が増えてきた。職員の負担軽減にもつながる」と評価した。
もう一つのプログラムが、プランツラボラトリーと東京大学が共同開発した水耕栽培装置の活用。室内で葉レタス栽培ができるという園芸療法を取り入れ、認知症の進行抑制や身体機能の低下を防ぐだけでなく、入居者同士の会話が増えることにも期待する。矢野代表は「介護の質を上げ、介護度を下げることは市の方針でもある。ご家族や地域の方とも交流できて良かった」と話した。
中原区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|