医療機関と行政機関が連携を強化し、理想的な診療をめざす「新興・再興感染症発生等想定訓練」が9月30日に中原区役所で実施された。日本医科大学武蔵小杉病院が主催し、市内南部の病院関係者や保健所、市健康安全研究所職員ら約80人が参加した。
机上訓練では10グループに分かれ、医療関係者らが架空の病院やクリニックの役割と流れを確認。受診した患者の感染症状に応じた対応を検討し、病院間や行政との連携を確かめた。グループ同士の連絡方法は電話とFAXに限定し、実践に即して行った。
参加者は情報共有の難しさや他施設との連携の難しさを課題に挙げ、マニュアル作成や日ごろからの関係づくり強化の必要性を共有した。
訓練前に講義を行った市健康安全研究所の三崎貴子さんは「ポイントを絞って情報共有をすることが重要だと分かった。次の訓練に向けた人材育成もできた」とし、日本医科大学武蔵小杉病院で臨床教授を務める小林美奈子さんは「有事の場合は病院全体での対応になる。そのためにも参加者は自分たちの施設内で課題を話し合い、体制作りに生かしてほしい」と伝えた。
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