地域に根差した文化財を新たに顕彰する川崎市地域文化財の第6回選定結果が昨年12月27日に発表され、市内で27件、中原区からは2件が選ばれた。第1回からの総計数は240件。
今回、中原区からは「新城小学校の伝・八百八橋の橋板」(下新城1の15の1)と「曲持連中の道具」(新城中町の新城神社)が選ばれた。
「新城小学校の伝・八百八橋の橋板」は有形文化財(建造物)として登録。江戸時代に野村文左衛門が私財を投じて新城地域に架けられていたとされる石橋の橋板で、新城小創立70周年に合わせ地域住民から寄贈を受けて校内に整備された。貴重な文化財として小学校の学習にも活用。
伊東校長は「市制100周年の年に、地域文化財となった八百八橋を通して昔の新城や中原街道に思いを馳せるとともに、地域との関わりを深めるための新たな宝として大切に伝えていきたい」とコメント。
新城神社に保管されている「曲持連中の道具」は有形民俗文化財に。囃子曲持は米俵や酒樽などの道具を使用し、祭り囃子のリズムに乗って力技の妙技を見せるもの。江戸時代に祭りなどで大石を持ち上げ、力を競ったことが原点と言われ、新城郷土芸能囃子曲持保存会が受け継いでいる。
2018年度から市が選定する地域文化財は、未指定の貴重な文化財を幅広く記録しようと市内の寺社や団体、施設などから募集している。
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