一年の無病息災を願う恒例の「どんど焼き」が1月14日、区内の神社で行われた。参加者らが持参したしめ飾りなどを燃やし、その火で餅や団子を焼いて食べて五穀豊穣や健康を祈る行事。地域によっては「どんと焼き」とも呼ばれる。
八幡大神
上平間の八幡大神(小泉愉孝宮司)では毎年総代会が主催し、約200組の紅白団子を無料で提供。集まった近隣住民らは細長い竹の棒の先に手作業で付けた団子を、正月飾りなどを燃やした火にかざして食し、一年の無病息災を願った。午前11時からの開始を前に、境内には順番待ちの長い行列ができ、用意された団子は一瞬のうちにはけた。火の中にくべた焼き芋100本ほどは、子どもらにも配布。
毎年参加しているという上平間の飯沼友季子さん(61)は「こうした伝統行事が続いていることがうれしい。焼いた団子は持ち帰って、家族と一緒に今年一年の健康を願って食べたい」と笑顔を見せた。
小泉宮司は「新年早々に震災や航空機事故など、悲しい出来事があり、当たり前の日常のありがたさを多くの方が感じたことだと思う。楽しみにされている方が多い行事なので、今後も環境に配慮しながら行っていきたい」と話した。
日枝神社
丸子山王日枝神社(山本雅道宮司)では丸子消防団が協力し午後3時から6時まで、丸子橋第一広場で「丸子どんど焼き」を行った。地域から多くの正月飾りが集まり、干支の辰年生まれの人が焚きつけた火で福餅を焼いて食べることで一年の無病息災を願った。また書初めを燃やし、その炎が高くなるほど字がうまくなるという言い伝えも。約800個用意した人気の福餅には行列ができ、焼いた餅を親子でほおばり楽しむ姿が見られた。囃子の演奏や獅子舞いが行われ、屋台などもにぎわいをみせた。
山本宮司は「みなさん楽しみにしており、問い合わせも多い。昔からの民族行事として、これからも大切に残していきたい」と思いを込めた。
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