神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中原区版 公開:2024年6月21日 エリアトップへ

はなまるクリニック 客と連携 店舗で人命救助 時間外に要請 医師ら急行

社会

公開:2024年6月21日

  • X
  • LINE
  • hatena
熊谷署長(中央右)から感謝状を受け取る山本院長(中央左)とスタッフ
熊谷署長(中央右)から感謝状を受け取る山本院長(中央左)とスタッフ

 はなまるクリニック(小杉町)の山本英世院長らスタッフ5人は6月3日、人命救助に貢献したとして中原消防署(熊谷智子署長)から感謝状が贈られた。診療時間外に近隣の店舗から救助要請を受け、客と医師、スタッフらが連携して救命活動を行ったことが評価された。

 5月2日午後5時過ぎに、同クリニック近くの飲食店で食事をしていた70代の男性が倒れたと、店内にいた人がクリニックに「AEDありませんか」と駆け込んできた。診療時間外だったが、外来を担当していた高橋直人副院長、診療放射線技師の村上歩さん、看護師の寺岡有紀さんがAEDを手に飲食店に急行。座敷で横になっていた男性は意識がなく、心肺停止状態で、店内にいた客が心臓マッサージを行っていたという。高橋副院長らは、すぐに替わり、気道確保、心臓マッサージを行い、村上さんがAEDを作動させた。「機械が電気ショックが必要と判断した。その方の往診歴などがわからないので原因は不明だが、致死性の不整脈だったのでは」と高橋副院長は振り返る。

 AEDで電気ショックを行ったところ、若干ながら自発呼吸を取り戻した男性。救急車が到着するまでの間、クリニックの往診担当の医師や、スタッフが応援に駆け付け、往診用のエコーなどを現場まで運ぶなどして、救助にあたり、救急隊に引き継いだ。男性はその後、入院、現在は日常の生活に戻ることができているという。

 高橋副院長は「専門が異なるし、医師でもこういったケースはめったにないので緊張した」と当時の心境を語る。時間が経過するほど救命率が下がる中、飲食店にいた客、急行した医師、クリニックのスタッフが素早く連携して救命活動にあたったことで男性は一命をとりとめた。

 中原消防署の熊谷署長は「クリニックの職員の皆さんが迅速で適切な救命活動を行い、尊い命を救うことができ感謝している」と謝辞の言葉を贈った。高橋副院長は「男性が助かったことが何よりもうれしい。医療者として最低限のことをしただけ。今回の経験でスタッフから何かできないかという声も上がっている。チームとして改めて講習などをしていきたい」と話している。

ランドマーク税理士法人

相続税申告9,000件超、相続対策、法人・個人の税務顧問で信頼の実績

https://www.landmark-tax.com/

<PR>

中原区版のトップニュース最新6

「定住意向」初の8割超

中原区民アンケート

「定住意向」初の8割超

5割超が地域活動参加せず

12月20日

食用花の栽培に挑戦

20代続く農家・森さん

食用花の栽培に挑戦

「新しい農業の形」発信

12月20日

タブレット活用で時短へ

中原・高津消防署救急隊

タブレット活用で時短へ

医療機関と連携し検証

12月13日

生田緑地に31年にも開設

新ミュージアム基本計画

生田緑地に31年にも開設

12月27日まで意見募集中

12月13日

官民連携、地震災害へ備え

区総合防災訓練

官民連携、地震災害へ備え

汚水管損傷の有無を確認

12月6日

寄付受け入れ、今年度好調

川崎市ふるさと納税

寄付受け入れ、今年度好調

市税減収は止まらず

12月6日

ランドマーク税理士法人

相続税申告9,000件超、相続対策、法人・個人の税務顧問で信頼の実績

https://www.landmark-tax.com/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 12月13日0:00更新

  • 12月6日0:00更新

  • 11月29日0:00更新

中原区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

中原区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年12月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook