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中原区版 公開:2024年6月28日 エリアトップへ

人食いバクテリア 川崎市内でも急増 06年以降、最多ペース

社会

公開:2024年6月28日

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市内の劇症型溶血性レンサ球菌感染症のグラフ
市内の劇症型溶血性レンサ球菌感染症のグラフ

 国立感染症研究所は6月11日、致死率が3割以上とされる「劇症型溶血性レンサ球菌(溶連菌)感染症」の今年の国内患者数が、1999年に統計を取り始めて以降、最多となる977人(速報値)になったと発表した。川崎市内でも届出患者数が急増しており、今年6月9日までの累計報告数は11件。データが残る2006年以降で最多のペースとなっている。

 同感染症は、主にA群溶血性レンサ球菌によって引き起こされる。飛沫や小さな傷口から感染し、初期症状は一般的な「風邪」と似ているものの、患部の急激な痛みを伴う腫れと発熱、咽頭炎などが特徴。発病後、数十時間以内に急速に症状が重篤化するケースも散見され、数時間で多臓器不全やショック状態から死に至ることもあり「人食いバクテリア」と呼ばれている。

 市内での劇症型溶連菌感染症は、今年に入りほぼ毎月2〜3件程度報告されており、6月9日までの累積数は11件。区別では宮前区が4件で最も多く、次いで中原区と麻生区が2件。他の区はそれぞれ1件となっており、統計データが残る06年以降、最多のペースで推移している。

 「川崎市健康安全研究所」(川崎区)の三崎貴子所長は「発症早期の抗菌薬による治療が有効。初期症状『発熱、のどの痛み、四肢(手・足)の痛み、腫れ』がある場合は速やかに医療機関へ相談する事が重要で、重篤化を防ぐ意味で救急車を要請することも厭(いと)わず、とにかく早めに対応を」と強く呼び掛けている。

 患者数増加の理由について厚生労働省では「コロナ対策の緩和に伴い、昨夏以降はA群溶血性レンサ球菌による急性咽頭炎の患者数が増加していることも要因の一つである可能性がある」などと分析している。

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