三菱地所レジデンス(株)ら民間4社は9月27日、武蔵小杉駅北側エリアで建設を進めている地上50階建ての2棟のタワーマンション「ザ・パークハウス 武蔵小杉タワーズ」の概要を発表した。敷地内に高齢者施設や医療施設、スーパーなどの整備も予定しており、「まち一体型複合開発」の再開発プロジェクトとして進め、2028年5月の竣工を目指す。
同マンションの建設が進められているのは、日医大武蔵小杉病院の跡地。敷地面積は約2万172平方メートル、鉄筋コンクリート造で、地上50階地下1階建てのサウス、ノースからなる2棟。各719戸の同エリア最大級のマンションで、サウスは27年9月、ノースは28年5月の竣工予定だ。
世界的建築家の隈研吾氏が外観デザインを監修し、コンセプトは「大地から生える2本の大樹」。先進性、利便性の高さに加え、暮らしながら自然を感じられるようにと優しい木の温もりを施したデザインで、大樹のふもとに人々が集まるようにと、低層部には緑とオープンスペースが確保されている。物件中央には、地域に開かれ、街のにぎわいの拠点となる芝生広場を設け、2棟の間には地域の人たちが通行できる歩行者貫通道路を敷設。敷地内には高齢者施設や医療施設、保育所、スーパー、スポーツジム、地域用防災備蓄倉庫の整備も予定されるなど、「まち一体型複合開発」として、計画を進めていくとしている。
都内で行われた概要発表会に出席した三菱地所レジデンス(株)の宮島正治代表取締役社長執行役員は「街に開かれ、新たな交流を生み出し、ここで生活する人々が生涯を通じて豊かなライフスタイルを送ることができる、未来の暮らしを提案するプロジェクト」と説明。同マンションの特設サイトでまちの魅力を伝える「ニホンの未来レポーター」を務める俳優の高橋一生氏と、隈氏を交えたトークショーで、高橋氏は「タワーレジデンスは都市化の象徴。自然との共生を見てみたい」と話し、隈氏は「建物ができ、広場に人がいる光景を見るのが楽しみ。新しいライフスタイルを感じてもらえる場所になれば」と期待を寄せた。
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