法政大学第二高校(木月大町)アメリカンフットボール部が10月6日、秋季県大会の決勝戦で横浜栄高校に勝利し、5年ぶり24回目の優勝を決めた。同部は10月26日(土)から開催される全国大会に出場する。6度の日本一を誇る名門復活へ、1992年以来の頂点を目指す。
神奈川県の頂点を決める決勝戦の舞台は、慶応義塾嵐が丘グラウンド(横浜市)。第1クオーターの開始4分12秒、法政二は29ヤードのランでタッチダウン(TD)し、キックも成功させて得点する。第2クオーターもパスで得点し、前半は14対6で折り返した。
第3クオーターは横浜栄が反撃し、14対12と差が縮まるが、第4クオーターで得点を重ねると、最終的には28対18で勝利をつかんだ。
これで秋季県大会の優勝は24回目。顧問の江連恭弘教諭は「主力の3年生は、2年生のときから試合に出ていたメンバーがほとんど。経験値も高く、勝利に対して貪欲さがある」とチーム力の高さを評価する。
主力に区内の3人
中心メンバーに、中原区内の中学出身者が多いことも今年のチームの特徴だ。攻撃でパスを受けるレシーバーの新見明輝さん(3年)は西中原中出身。決勝戦では2つのTDを決め、勝利に貢献した。新見さんは「県大会は初戦の慶応に勝って勢いがついた。日本一を目指して、もう一段ギアをあげたい」と話す。
第4クオーターに、優勝を決定づけるTDを決めた岩村幸輝さん(3年)は宮内中出身。岩村さんは「体は小さいが強いタックルとスピードが自分の持ち味。マネージメント的な役割もしているので、気持ちの入ったプレーでチームを引っ張りたい」と意気込む。
攻撃の際に味方を守り、ランやパスプレーに絡むポジションを担う高田玖仁さん(3年)は井田中の出身。高田さんは「183cmの長身を生かし、体を張ってチームの勝利に貢献したい」と思いを口にした。
現在の部員は50人。アメフト部としては少なく、オフェンスとディフェンスの両ポジションを兼務する選手も多い。
名門復活に向け
アメフト部は1964年に創部し、全国大会優勝6回を誇る。名門復活を目指し、10月26日(土)から10校が出場する全国大会(関東地区)に臨む。法政二の初戦は11月3日(日)。この大会に優勝すると、12月に関西地区優勝校と対戦するクリスマスボウルで日本一を争う。
主将の赤穂谷怜旺さん(3年)は「自分が目立たなくても、チームが勝つために力を出し切りたい。必ず日本一になる」と誓った。OBで高校時代から中原区に暮らし、2年前に就任したティヴァージ・ヨーク・マシュー監督は「今年のチームは心の強い選手が多い。攻撃面に加え、安定した守りと粘りのあるプレーで、名門復活に向けてやってくれると思う」と期待する。
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