市立井田小学校で10月9日、5年生の児童約160人が昭和初期の脱穀機を利用し、収穫した稲の脱穀体験を行った。
使われた脱穀機は約70年前、地元の農家から同小学校に寄贈されたもの。校内には資料館があり、普段は他の農具と共に展示されている。
この取り組みは5年生を対象に、26年ほど前から実施。地域ボランティアの「田んぼレンジャー」の協力の下、今年も春の田起こしから始め、5月27日に田植えを行い、9月20日に稲刈りを行った。
今回、自ら収穫した稲を、脱穀機を使って地域ボランティアに見守られながら、2人1組で脱穀を行った。体験した児童は「米を入れたと同時に振動がすごかった」「珍しい体験ができてよかった」と目を輝かせて話した。最後には精米した米の重さを測定。18・5kgと昨年よりも収穫量が多いことが分かると、児童から歓声が上がった。
指導にあたった渡邉裕さんは「天候の悪化が続き稲の成長を心配していたが、昨年と同じぐらい収穫できてよかった。子どもたちの笑顔が見れたのもうれしい」とほっとした表情を見せた。池田耕一教頭は「身近なものに多くの人たちの手がかかっていることを学んでもらえたと思う。地域の方とも交流することで、街を好きになってもらえたら」と語った。11月15日(金)には収穫祭を行い、児童らでおにぎりにして食べる予定だ。
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