12月に行う「住吉小タイムカプセル開封セレモニー」の実行委員長を務める 飛田 信太郎さん 新城在勤 36歳
街の変遷、絆でつなぐ
○…今から24年前、2000年に行った住吉小100周年記念でタイムカプセルを埋めたときは6年生だった。各自が夢や好きなことを書き、未来に向けて封印した。「本当は20年後の120年式典で開封するはずだった。コロナが落ち着き、ようやくその日が来た」と胸を弾ませる。100周年式典で司会を務めたことを思い返しながら「開封セレモニーは、あのころの自分たちと再会できるようなイベントにしたい」と意気込む。
○…仙台市生まれ、5歳で中原区へ。中学からは都内の私立学校に進学したこともあり、住吉小時代への思い入れは人一倍強い。「蹴ったボールでうっかり校長室のガラスを割ったり、やんちゃな子でしたね」と振り返る。親しかった同級生とは卒業後も連絡を欠かさず、開封セレモニー実行委員会のメンバーには友人らが名を連ねる。
○…小学生から高校生まで夢中になったのがアイスホッケー。氷の上を滑るスピード感、パックを自在に操る面白さに魅了された。主将を務めた高校時代は全国大会に出場し、東京都の選抜選手にも選ばれた。迷った末に大学では続けなかったが、コーチとして育成に携わり、現在は社会人チームでプレーする。「辞めてしまったことを後悔していたけど、今は純粋な気持ちでスポーツとして楽しんでいる」
○…人生の転機は大病を患ったこと。24歳のときに髄膜炎になり、その後は大腸に穴が開く病気で生死をさまよった。病室で考えたのは、本当に自分がやりたいことは何か。体調が戻るにつれ、「教育と向き合いたい」と気持ちが固まった。現在は新城で学童保育に携わり、2人の男の子の父親でもある。「すべての子どもたちの夢を応援したい」。可能性を広げるため、持てる力を注ぐ。
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11月1日