中原区内の下小田中や井田周辺、高津区、幸区の一部地域で、利用者の予約による乗り合い送迎サービス「チョイソコかわさき」の実証実験が11月1日(金)から再開する。実施主体は、川崎市と(株)アイシン。昨年実施した実証実験から運行時間を延長するほか、カーディーラーと連携し、さまざまな交通手段が集まる「モビリティハブ」の取り組みを検証していく。
「チョイソコかわさき」は、運転手不足によるバスの減便などに代わる地域交通の維持に向けて、利用者の予約に合わせて運行する「デマンド交通」。中原区内と高津区の一部で2022年11月から翌2月まで実証実験を行っており、今回、(株)アイシンと連携して新たな実験を行う。
期間は来年1月31日(金)まで。運賃は500円(未就学児は無料)。交通系ICカードか現金での決済となり、利用日の2週間前から乗車30分前まで予約が可能。会員登録後、LINEもしくはWEBで予約する。停留所は、前回、尻手黒川道路沿いの停留所の利用者が少なかったことから、同沿線沿いを減らし、商業施設を増やした約80カ所となる。
前回の実験で会社帰りや子育て世代、子どもの習い事で、平日の利用が多かったことから、今回は8人乗り1台ではなく、川崎タクシー、平和交通、ひまわり交通の民間タクシーが運行事業者となり、4人乗り2台で運行。運行時間は、夕方以降を延長し、午前10時から午後10時まで、週末の運行をやめ、平日(祝日含む)のみとなる。
今回、取り組む「モビリティハブ」については、経済産業省の「令和6年度地域新MaaS創出推進事業」に選定されており、周辺のカーディーラー4店と連携し、路線バスやシェアサイクルといった複数の交通手段の融合、にぎわいの創出といった側面も検証していく。市まちづくり局の担当者は「にぎわいを生み出すために、イベントを検討中。決まり次第周知したい」と話している。
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