市政報告Vol.16 井田病院と水素バスの実証実験について 川崎市議会議員 三浦えみ
私は第3回定例会9月議会の総括質疑で、「井田病院の水素バス実証実験」について質問をいたしました。
令和5年度の井田病院の外来患者、入院患者および人間ドック受診者のうち、川崎市内の患者の割合とそれ以外の地域の患者の割合は、外来患者は、市内約64・8%、市外約35・2%、同じく入院患者は、67・4%、32・6%、人間ドック受診者は、63・2%、36・8%とのことです。
井田病院は災害指定病院に指定されていて、本市にとっては身近な存在であるにもかかわらず、本市民の患者が約6割というのは少し低いのではないでしょうか。本市の病院局によると、井田病院は、横浜市との市境に立地しており、市内外を問わず、地域の医療機関との連携に取り組んでいるとのことで、日吉駅からのバスのアクセスも充実していることから市外の患者さまも多く来院しているとのことです。
川崎市民の患者数を増やすためには、バスを増やす必要があると考えます。実証実験で市長が推奨されている水素バスの自動運転を「井田病院まで行うというのはいかがでしょうか」と提案いたしました。赤字路線こそ水素バスを利用したらよいと考えます。
これに対し市当局は、水素バスの導入については、「非常に高額な費用を要することから、難しいものと考えている」と答弁しました。しかしながら、私の方で調べたところ、一定の要件を満たす水素バスについては、環境省管轄のJATA(公益財団法人 日本自動車輸送技術協会)から、商用車の電動化促進事業として、補助金が支給されることもわかっています。したがって、一定の要件を満たす車種の水素バスを活用することで、実際に実証実験を行うにあたり、それほど多くの費用が本市の負担にはならず、検証が進められると考えておりますので、市長も前向きに考えている水素バスの実証実験について、補助金を得て、井田病院においてもぜひ前向きに検討をしていただくことを要望いたしました。
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11月15日