JR南武線の矢向駅から武蔵小杉駅間で進められている連続立体交差事業について、11月23日(土・祝)、24日(日)、オープンハウス型の説明会が行われる。開かずの踏切による渋滞等を解消するために川崎市が進めている同事業。年内の事業認可の取得を目指しており、説明会では現在の事業の進捗、今後の展望について説明が行われる。
今回企画されているオープンハウス型説明会は、23日に旧新川崎・鹿島田周辺整備事務所(幸区鹿島田1の10の40)、24日に玉川中学校(中丸子562)で開催される。時間は両日とも午前10時から午後4時。事前予約不要。パネル展示と共に、川崎市の職員が同事業の現状や今後のスケジュール等についての説明を行いながら、質問等を受け付ける。高架化した後の高架下の空間利用のイメージ映像をVRで体験することもできる。
開かずの踏切解消へ
JR南武線の立体交差事業は、矢向駅から武蔵小杉駅の間にある9つの踏切を除去し高架化することが狙い。主に朝のラッシュ時に同区間の9つの踏切が「開かずの踏切」となることで、国道409号などの交通渋滞や、踏切遮断中の無理な横断といった問題を抱えている。加えて、路線バスの速達性の低下、通学児童らの安全性といった地域の生活利便性などの課題も。災害発生時の物資輸送を担う緊急輸送道路や広域避難場所への避難路確保といった課題も顕在化している。
そうした課題を解消するために、2014年から事業調査が進められ、これまでに定期的に周辺住民に説明会などを実施してきた。今年8月30日には都市計画が決定。都市計画道路も変更され、高架橋の設置位置が決まった。今後は、年内に国の事業認可の取得を目指し、取得後は用地取得などの事業に本格的に着手。29年度には下り線、33年に上り線の高架化工事、39年の完成を目指すという。
市建設緑政局道路整備課の担当者は「都市計画決定し、現在の取り組み状況などを周辺住民の方々にお示しするのが今回の説明会。皆様に事業について知っていた上で、理解してもらい、ご協力いただければ」と話している。
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