平間小学校4年生87人は11月19日、「防災フェス」を同校体育館で行い、地域住民や保護者らが訪れた。
4年生は今年の5月、授業で紙芝居を通じて「アミガサ事件」を学習。1914年当時、集団で行動することが許されていなかった時代に、多摩川の氾濫の治水工事を求めて500人を超える村民が、決死の思いで県庁への直訴を行ったことを学んだ。さらに防災について専門家からも話を聞き、救命処置や防災グッズの使い方を習得。「学んだ内容を多くの人に伝えたい」という児童の思いから、同催しが初めて開かれた。
当日は15個のブースが設けられ、救急救命の体験コーナーや消火器の使い方などを紹介した。絵が得意な児童はパソコンで描いたイラストを活用し、地震への備えについて来場者に分かりやすく解説。消防士と消防団員で構成される団体「防災マインド&マネジメント」の佐藤文彦さんは児童と共に、火災時の避難方法を説明し、体に無害な煙を使って煙の中を避難するブースも設けた。佐藤さんと一緒に発表した今野愛真音さんは「みんながこれをきっかけに、災害の時に行動に移すことができたらいいな」と話した。
加地盛一郎教諭は「子どもたちが自分の得意なことを、最大限に発揮できていてよかった」と開催の喜びを語った。
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