多世代交流や公園活用などを目的としたイベント「平間公園なかよしフェスティバル」が12月6日(金)・7日(土)、同公園で初めて開催される。川崎市の主催だが、平間小学校の6年生と地域住民らで構成された実行委員会が企画立案から各方面への交渉、広報、運営を担当。児童らは「多世代に集まってもらい、地域を盛り上げたい」と意気込む。
同イベントのテーマは「みんながつながる!みんなで盛り上がる!」。6日は午前10時から正午、7日は10時から3時まで行われる。
会場では、平間小6年生が地元企業とコラボして、キーホルダーづくりや廃材を使ったペンケースの販売、発電体験のブースを出展。幅広い年代が障害の有無に関わらず楽しめるパラスポーツ「ボッチャ」や、北欧発祥の木製の棒を投げてピンを倒すスポーツ「モルック」の体験なども行う。一方、実行委員会も地域の団体と協力し、マルシェやフリーマーケット、各種ワークショップのブースを出展(いずれも7日)。飲食ブースも予定している。また公園への思いや考え方、使い方を学べる「公園使いこなしカフェ」も開かれる。
小雨決行(一部のブースは中止)。中止の場合、当日午前7時にSNSで告知。
市への交渉も児童らで
今回のイベントのきかっけとなったのは、今年8月に同小で実施した「平間なかよし祭」。子どもたちで盛り上がりを見せたが、地域の高齢者らの来場が少なかった。SDGsの目標の一つ「住み続けられるまちづくりを」という目標に向けて、多世代とつながり、平間地域の良さを発信したいとの児童の思いから、平間公園を会場にしたイベントを企画。同校のPTAや地域住民らも実行委員会を結成し、児童と一緒に川崎市に平間公園でのイベントの実施を打診。市も「みんなが気持ちよく、いきいき過ごせる公園」の実現を目指していることから開催が決定した。
児童らは、9月から本番に向けて準備を開始。依頼書作成、台本づくり、広報など3クラス9グループに分け、それぞれ担当を分担。総合学習の時間を使い、市役所への交渉、地元の企業、商店への協力、市営バスにポスター設置も依頼した。宣伝担当は、ポスターやSNSの内容を考案し、実行委員会のサポートで日々発信を行っている。実行委員長の高橋美里さん(47)は「子どもたちの思いやアイデアが詰まったイベントなので、ぜひ遊びに来てほしい」と話す。今回のイベントでは、地域活動をするための人材育成も目的の一つだ。「いろいろな方が地域での活動に目を向けてもらえたら」と思いを込める。
宣伝担当の永井奏多さんは「SDGsに取り組んでいることを知ってほしい」と話し、ドルシュケヴィチ愛莉さんは「多世代の人たちに来てほしい。短い時間でも会場に足を運んでもらえたら」と呼び掛けている。
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