人体や環境への有害性が指摘されている有機フッ素化合物(通称PFAS)について、川崎市は12月4日、市内の定点井戸で実施した環境基準の適合調査の結果を発表した。市によると、今年10月に調査した13地点はすべて暫定指針値を下回ったという。
地下水質の環境基準の適合状況を把握するため、市は18地点の井戸で調査を続けている。人体への影響が懸念されるPFASについては2020年、国が水1リットルあたり50ナノグラムの「暫定指針値」を設定したことから、昨年度から調査を始めた。
18地点のうち昨年度は5地点(中原区、高津区、多摩区、幸区)を調査し、今年度は残りの13地点(川崎区、幸区、高津区、宮前区、麻生区)を調査した。その結果、8地点でPFASは検出されず、5地点で検出されたものの暫定指針値を下回った。
一方で、昨年度の調査で指針値を上回った2地点と、下回ったものの数値が高かった1地点について追加調査したところ、3地点で指針値を上回る数値が観測された。ただしどの井戸も飲み水には利用されていない。
水道水についても定期的に検査を続けており、PFASは不検出だ。市は「安心してお飲みいただける」としている。
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