中原区役所は12月10日、2024年度の区民アンケートの結果を公表した。区内の定住意向が81・4%と、16年度のアンケート開始以降、最も高い結果となった。一方で、地域活動への参加について、町内会・自治会等が14・4%で前回よりも増加しているものの、依然として低い数値となり、近隣との関係性の希薄さが浮き彫りとなった。
同アンケートは、区政に対する区民の意識や要望、地域特性を調査し、区政運営や地域課題の解決につなげることを目的に、16年度以降、2年に一度実施している。
区民の定住意向については、81・4%が「これからも住んでいたい」と回答。アンケート調査を開始した16年度の77・1%を4・3ポイント上回り、最も高い結果となった。理由は28・8%が「通勤・通学の便が良いから」と最も高く、次いで「以前から住んでいるから」が22・9%、「住宅を購入したから」が20・1%だった。
今回、質問項目として「健康管理について」を新たに追加。健康の秘訣は「食事」が76・2%、「睡眠」が75・3%と高く、「体力維持を目的とした運動(ウォーキングや体操など)」が56・1%だった。
日常生活で困っていることや、将来的に困ると思うことについては、「粗大ゴミや新聞ゴミなど大きなゴミ出し」が37・2%と最も高く、「役所などでの手続き・書類書き」が25・9%、「家具の移動や電球交換など室内の維持管理」が24・9%で続いた。「交流・集いの機会の提供」の割合は9%で、「特にない」が32・4%という結果となった。
「現在参加している地域活動」は、「町内会・自治会・老人会・婦人会」が14・4%、「学校や職場の同窓会、同期会」が12・1%、「趣味や娯楽のサークル、会」が7・1%。一方で「どれにも参加していない」が56・7%と半分以上の人が地域活動に参加していないことがわかった。
「災害に備えるための取組」で一番重要だと思うものは、「水・食料の備蓄」が42・9%が一番高く、次いで「家族との連絡方法」が12・1%、「家具の転倒防止」が9・2%だった。「災害時の交通機関が運休した場合の行動」については、「一時的に滞在できる場所を探す」が40・2%、「10Km以内なら家へ歩いて帰る」が39・3%と続いた。
区の担当者は「今後も住み続けてもらえるまちとなるために、利便性だけでなく区の魅力を引き続き伝えていきたい。健康管理や災害時の備えなどの回答結果を踏まえて、区政運営や課題解決に係る基礎資料としたい」と話した。
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